メキシコのあなた

2002年10月9日
私は大学にいた頃していたバイト先で、それまでにはない程お互いに惹かれあう親友が出来た。

好きな作家や
漫画や
映画や
雑貨や
おしゃれ

なにより

自分に対する(他人に対する、人生に対する)考え方を刺激し合った始めての友人だった。

彼女は音楽を愛し、自分を愛し、恋人を愛し、私を愛していた。
この先、私がどんな事をしでかしたとしても
「共感は出来なくとも理解はするよ。ずっと。」
と言った。

私も愛していた。
彼女がいれば、他の友人なんていらないと思っていた。本気だった。

でも、大学を出てお互いの環境が一変すると、簡単なすれ違いから関係は崩れた。
その関係の脆さに驚いた。
その後、20歳離れた人と結婚して子供も産んで自分で作った家族でメキシコに行った。

彼女が私の人生から消えて2年経つ。
離れはじめは苦しくて、苦しくて仕方なかった。

でも、今はこの経験は必然だったとさえ思える。
1人に依存しあう関係。それを断ち切ることで得た何人もの友達と、目の前に広がる新たな世界を知った。
他人との関係の脆さを知り、自分を信じる強さを教えてもらった。

あの親密さは青春特有の感性のなせる技だったのかと、時々思う。

とにかく、もう、あんな親密な友人は出来ないかも知れないが、誰かに依存しない自分が今は気に入ってる。

どこかにいる彼女の幸せを願う私だ。

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